|
石橋 そうです。既存ビルについては、弊社としてオフィスへの追い張りは数多く手がけてきたのですが、マンションは初めてでしたね。 |
| 石橋 ええ。いくつか越えなければならない壁があるのですが、まずは制度的な壁。導入するFTTHシステムは、マンションの共用部の設備となりますので、導入には管理組合の総会で議決を得なければなりません。 |
| 手塚 施工には管理組合の修繕積立金を使うことが多いのですが、入居者の方々のなかには光なんていらない、インターネットは使わないという人もいて、必ず反対意見などが出てきます。その反対意見を説得するのが大変なわけです。 |
| ──しかし、今回は議決できたわけですね。何かいい知恵があったのですか? |
| 石橋 まず1点目は、管理組合としての設備投資を最小限に抑える工夫をしたこと。2点目は、「スカイライトタワー」では最大1.0MbpsのHomePNAシステムを用いた弊社の従来サービスが導入されていまして、管理組合様から高速インフラへのシステム更改の要望が出ていたこと。3点目は、理事長様や管理会社様の多大なご理解とご協力をいただけたこと。この3つのポイントが管理組合の議決を得られた大きな要因だったのではないかと思っています。 |
| 手塚 今回導入した「WAKWAKピアルFTTH方式」では、ご希望の方には2心のシングルモード(SM)光ファイバを住戸まで引いたのですが、そのうち1心は、100Mbpsの高速光回線をご利用のお客様でシェアするタイプか、Bフレッツニューファミリーなどに直接接続する専用タイプの回線かを選択できるようにしています。ISPが固定されるのを嫌がられる方や、SOHO的な利用をしたいので帯域を独り占めしたいという方は専用タイプ、とにかく安い接続サービスがいいという方などはシェアードタイプと、入居者の方々の多様なニーズに応えられるようにしています。 ちなみに、今までHomePNAサービスをご利用になっていた方は、シェアードタイプを選択いただければ、当時取得したメールアドレスをそのまま利用できます。そして、残りの1心は予備心線としましたので、将来のさまざまなサービスなどへの拡張も可能です。なかにはBフレッツニューファミリーをおひとりで2本契約されて利用されている方もいらっしゃいます。 |
 |
|
──なるほど、それでは他の壁は何でしょう? |
| 石橋 もうひとつは、コスト的な壁です。管理組合の修繕積立金を使わせていただくわけですから、投資が大きすぎては賛成を得ることができません。 |
| 手塚 その点、最近はBフレッツの普及にともなって、SM光ファイバをはじめとした配線部材が安くなってきています。さらに弊社としては、材料費を抑えるだけでなく、他にもいろいろな点においてコスト削減できる工夫を凝らしています。 |
| 石橋 つまり、HomePNAシステムではもう通信速度が遅いという管理組合のご要望に応えつつ、さらにインフラとしての将来の拡張性を保証し、それをリーズナブルな価格でご提案できた点が管理組合で評価されたのかもしれませんね。 |
| 手塚 そして最後にもうひとつ。これが最大の難関ですが、技術的な壁があります。実は、この面で住友電工さんの貢献が大きいのです。いや、従来と比べ1/2半径で曲げられる光ファイバ「PureAccess」があったからこそ、既存マンションへの光ネットワーク導入が可能になったともいえます。 |