| 北 10ギガのMMを入れたのは一部です。先ほど、メディアタワーとアネックスそれぞれにMDFを設け、通常はそれぞれのビルを別々に束ねていると申しましたが、その2つのMDFを繋ぐ重要回線があるのです。そこはトラフィックが集中しますから、10ギガで繋いだのです。 |
| ──すると、現状は1ギガMMで運用し、将来はSMに移行するのが光LANの最適解ということですね。 |
| 石塚 いや、今回は、それがベストだったというだけです。MMはたぶん10ギガがたぶん限界です。しかし通信社の場合は、10ギガどころか、将来は100ギガとか、もしかしたらテラ(ギガの1000倍)といった容量が必要になるかもしれません。そのときのためにSMを入れておき、いまは1ギガのMMでやっていこう、このほうがコストパフォーマンス的に最適だったということです。 |
| 北 SMのネットワーク機器がいずれ安価になるといっても、技術的・原理的に考えてMMより安くなることはないでしょう。一般の会社のLANなら、将来とも100ギガが必要になるとは思えませんので、余裕をもってMMの10ギガを配線しておくというのは、リーズナブルな選択ではないでしょうか。 |
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| ──さて、配線工事の話に移りますが、今回の案件は、NTTコミュニケーションズ様にとっても、かなり大規模な工事だったのですか? |
| 石塚 そうですね。ビルの規模もそうですが、障害対策のための二重化や、MMとSMの二重化をしていますから、使用したケーブルの長さや融着ポイントの数からすると、近年まれな規模でした。実は、住友電工さんに決めたのは、この規模になると、ケーブルの納品管理が工事の成功を左右するからなんです。 |
| 北 まず、納期を守れるかどうかが最も大事になります。工事は、ケーブルの敷設班とファイバの融着班、それと融着後の試験班と、3班に分けて、順番に流れ作業でこなしていったのですが、ケーブルの敷設は流れ作業の最初だけに、納期は絶対に守ってもらわないと困る。建築のほうとギリギリのスケジュール調整をしながら、作業段取りを綿密に組んで工事を進めるわけですから。その点、住友電工さんには安心して発注できました。 |
| 石塚 プロジェクトマネージャーの立場としては、ピース単位で納品してくれたことが助かりました。それで、工事のトータルコストがずいぶん下げられた。 |
| ──ピース単位の納品とトータルコストは、どういう関係にあるのですか? |
| 石塚 たとえば、1000mワンドラムの納品だと、ある階で使って余った分は別の階へ運ばなければなりませんから、上げ下げするのに、そのつど余計に手間がかかります。それを、必要な長さにあらかじめ切って、必要な階まで納品してくれると、作業時間を短縮できます。 |
| 北 それと、一気に納品するのではなく、作業の進捗に合わせて小口に分けて入れてくれると、資材置き場にも余裕が生まれます。必要な分だけの納品だと、産廃も減る。産廃処理の経費も大きな負担ですからね。 |