| ──さて、今回の工事では、かなりの部分に住友電工のテープ心線EZbranchを収納したケーブルを採用いただきました。その経緯をお聞かせください。 |
| 乙黒 まず、県の仕様書に、この部分のケーブルには敷設後の拡張性や補修性が必要といった要求があって、それなら単心分離できるテープ心線がいいとなったのです。 |
| 大石 たとえば3心をすでに使っていて1心空いているという場合に、普通の4心テープだと、4心まとめてズバッと切断して、1心を取り出し、3心を繋ぎ直す作業をします。現用回線を切断するわけですから、送信を止めなければなりません。単心分離できるテープ心線なら、現用心線はそのままで、空いている1心だけ取り出して単心線と繋ぐことができます。 |
| ──しかし、単心分離できるテープ心線は、各メーカーで発売していますが。 |
| 大石 住友電工さんが単心分離の実演をしてくれて、それが決め手でしたね。EZbranchの場合、最多でも5回くらいこすると、パラパラっとばらける。心線に傷がつかないし、カスも残らない。作業性がいいのと、あと、工具の値段が安いのも魅力でした。(笑) |
| ──みなさん、同じような経緯ですか。 |
| 小林 JVの情報交換の場で、「配線設計を見ると、敷設後に単心の取り出しが必ず出てくると思うけど、テープ心線、どうする」という話をしていて、エヌディエスさんがEZbranchに決めたということを知り、私どもも住友電工さんを呼んで実演してもらい、決めました。 |
| 小山
ウチも同じですね。単心分離に特別なスキルを必要としないので、誰でも同じレベルで作業できる点が大きかったですね。 |
| ──第2工区内には、監視・管理システムがあります。これについても住友電工の製品を選んでいただきました。 |
| 乙黒 これも、県の仕様書のなかに保守管理のためのシステムを導入する要求がありました。それで、数社に来てもらって説明を受けたのですが、住友電工の製品がいちばん操作性がよかった。それと、こちらの質問に、「今はまだできませんが、納期までに完成させます」とはっきりと答えてくれて、信頼感がありました。 |
| ──山梨県向けの特注の仕様があったのですか。 |
| 大石 特注というより、もともと住友電工さん側にその計画があって、完成を急いでもらったというほうが正しいですね。障害監視のシステムと、配線管理のシステムを統合して、ひとつの地図上で見られるようにしたいという要求ですが、約束どおり完成させてくれました。 |
| ────ところで、さきほどJVの情報交換というお話がありました。みなさんで会合をもたれていたのですか。 |
| 乙黒 ひとつのネットワークを分担して敷設するわけですから、統一性をもった工事をしようと、3社で何度も集まって話し合いました。 |
| 大石 使用する部材をどうしようかとか、東京電力から聞いてきた情報を共有したりとか、県庁に質問する前に分かることは教え合ったりとか……。 |
| 小林 それに、3社とも特長があって、エヌディエスさんはCATVに強いとか、協和エクシオさんは事業用通信に強く、関電工は電力通信系と、それぞれ得意分野があるので、お互いのノウハウを分かち合った部分もあります。 |
| 小山 その点、エヌディエスさんがJVをリードしてくれたおかげで、足並み揃えて、助け合いながら、今回のような大きな工事が完成できたのだと思います。 |
| 小林 短い工期のなかで、「終わらないんじゃないか」と不安なときに、ひとつの目標に向かってみんなが頑張っている姿を見て、自分も頑張れたというのもありますね。 |
| 大石 今回のJVの仲間は、どこか、戦友という感じがしますよね。 |