組立時のチェックポイントを押え、
より確実で高品質な接続作業を行いましょう。
①テープスロット型ケーブルの場合
ケーブルを鬼目板で上下両側から挟み込むタイプの場合は、ケーブル固定位置が上下中心に来るように鬼目板のボルト締付け量を調整してください。
ケーブル固定位置が中心からずれていると、ゴムシールとケーブルの間に
隙間が空き防水性能が低下する場合があります。
鬼目板のボルト締付け強さは、ケーブル外被に鬼目板の刃が食い込むまでが目安です。ボルト締め付け不足は把持力低下、ボルト締め付け過ぎはロス増の要因となります。
② DZ型ケーブルの場合
③ドロップケーブルの場合
①架空専用クロージャの場合
②地中/架空用クロージャの場合
ガスケットは内側に倒れたり、スリーブで挟み込んだりしないよう注意して取り付けます。
◇心線は許容曲げ半径、部品の動作範囲を考慮した余長が確保されていることを確認してください。
◇ケーブル導入部の根元は垂直状態を確保してください。
地下など冠水が想定される場所に設置する際は、クロージャ内部が浸水しないよう気密型のクロージャを使用します。クロージャ本体の合わせ目部分には、主にゴム( グロメット、ガスケット) を用いて気密を確保していますが、施工不良による浸水が起きる場合がございます。以下に注意して施工をお願いします。
・ゴム( グロメット、ガスケット) へゴミの付着、キズ が無いことを確認する。
・シリコングリスをムラ無く塗布する、ゴムを取付ける際にゴムがズレないように注意する。
・カバーの締め付けに不均一、不足が起きないようトルクレンチで規定トルクで締め付ける
気密が確保されているか確認するために、施工後にガスフラッシュテストの実施をお願いしています。
ガスフラッシュテスト
クロージャのガスバルブからガスを供給( 乾燥圧縮空気供給装置などを使用)しながら点検液( 石鹸水等) を用いて目視で確認します。以下に注意して実施をお願いします。
・クロージャの全周全箇所のシール部及びグロメット部、ガスバルブ部分から漏れがないか点検を行ってください。
・導入されたケーブルから内部気圧が抜けていくため、既定の圧力を保持した状態でガス漏れがないか確認する必要があります。
・標準の封入圧は39.2 KPa(0.4kgf/cm2) です。
※詳細は各クロージャの工法書をご参照ください。
※お客様毎に管理基準を設けている場合はそちらの条件に従ってください。
・再組立時のガスフラッシュテストにおいて、漏洩が数回連続して発生した場合は、部材にキズや変形などがある可能性がこざいますので、ガスケット・グロメット(閉塞栓)を新品に交換して下さい。